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過去の嫌な言葉や辛い出来事がフラッシュバックした時の対処法 【『反応しない練習』を読んで】

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こんにちはTanboです。

普段、全く意識していないのに、
なぜか急に過去の嫌な言葉や出来事がフラッシュバックしてしまい、
今やっている仕事や作業などが手につかなくなる。

そんな時、皆さんはどうやって対処していますか?

これは私の失敗談ですが、
「過去のことを視点を変えてポジティブに考えてみる」や
「過去のことは過去のことなのだからもう思い出さないようにしよう」、
「世の中の悲惨なニュースなどと比べれば大したことではないし、もっと鈍感になろう」
など、

ネガティブな思考を、無理矢理にポジティブ思考に変換させて
過去の嫌な言葉や出来事を軽く、大したことではないと自分に
言い聞かせるようにして対処しようとしていました。

でも、このような対処法は、
最初のうちはもっと自分を変えようと前向きになれるのですが、
何回も嫌な言葉や出来事を思い出すたびに、
「いつまで自分はこんなことを気にしているんだろう」
「こんな『小さいこと』をどうして何回も思い出してしまうのだろう」
「なんで前向きに考えることができないのだろう」
など、ネガティブ思考の沼に沈み続け、
結局どんどんと自己肯定感を失ってしまう結果になってしまいました。

今回は、私なりの「過去の嫌な言葉や出来事」との付き合い方を
まとめてみました。

嫌な言葉や出来事をフラッシュバックしないようにすることはできないし、嫌な過去はそれ以上でもそれ以下でもない

そもそも、自分で意図したわけではなく、無意識にフラッシュバックしてしまうので、
それを意識的になくすことはできない、日々の生活の中でフラッシュバックはするものだ、
当たり前にあるものだと理解するようにしました。

これは、嫌な言葉や出来事を受け入れる、許容するということではなく、
思い出してしまうこと自体を避けることは出来ないという現実を認めるということです。

また、何度もフラッシュバックする度、嫌な過去を無理にポジティブ思考に変換することは、
とても疲れる作業です。

嫌なことを嫌だと感じることはごく自然な当たり前の感情で、
それをポジティブ思考により、小さな問題としてしまうと、
自分自身の自然な心の反応に対して矛盾が生まれ、
結果、フラッシュバックする度に心に負担をかけ続けることになってしまいます。

では、嫌な言葉や出来事がフラッシュバックした時、
どうしたら良いのでしょうか。

ネガティブな思考からどれだけ早く、フラットな思考に戻せるか

嫌な言葉や出来事がフラッシュバックした時、それについて考え続けている時間は、
人生において非常にもったいない時間の使い方です。

フラッシュバックする前にしていたことに対して全く集中できなくなり、
作業効率がめちゃくちゃに落ちてしまうからです。

ネガティブ思考がフラッシュバックした際、
まずは聴覚や呼吸、触覚を意識してみるのがお勧めです。

・どんな音が聞こえているか、耳をすませてみる。
・呼吸を意識して、何度かゆっくりと鼻から空気を吸って口から出す。
・自分の足の裏の感覚を意識して歩いてみる。

これら、普段は無意識で行っている作業を意識的にやることで、
頭の中に浮かび上がっていたネガティブ思考を意識の外に追い出すことが出来ます。

初めのうちは、ネガティブ思考がなかなか外に出ていかない場合もありますが、
慣れてくると反射的に自分の五感に意識を向けることができるようになり、
ネガティブ思考に悩まされる時間がぐっと減るはずです。

「今」に意識を向けることを続けていく

過去の嫌な言葉や出来事、それに対して傷ついた自分というのは、
変えることは出来ません。
大切なことは、
「過去」の出来事に「今」を妨害・侵害され続ける必要はないということです。

日々の生活の中で、ふと過去の出来事が、「今」を邪魔しにきます。
その時、「過去」に悩まされる時間を減らし、「今」を少しでも充実させられるようになればと思います。

役に立った本について

これらを実践していくにあたって、
マインドフルネス系の書籍が、とても役に立っています。

中でもタイトルにある草薙龍瞬さん著の「反応しない練習」は、
仏教の考え方などの話もありますが、基本的には思考を思考で
塗りつぶすような脳を疲労させるやり方ではなく、
上記のような実際にどういう作業をするべきなのかということを
端的に実践的に書かれています。

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